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金属とプラスチックの狙える公差は違う??

新型コロナウイルスにも負けず、日々戦場で奮闘されている読者の皆様、

初めまして。

富山軽粗材(株)の秋田と申します。

読者の皆様は、ゆるブログの中身に満足されておりますでしょうか。

たまには、真剣な話題も欲しくなってきたところではないでしょうか。

ということで、長々と書いてみます。

 

皆さん公差についてはご存知でしょうが、金属とプラスチックでは違いがあります。

まず、金属で狙える公差は、プラスチックでは厳しくなってきます。

もちろん最新設備や素晴らしい技術をお持ちの加工屋さん等は、公差内にて対応して下さいます。

ですが、よく図面等で見かけるH7、h7などのはめあい公差は、数字の上ではまず実現不可能かと思われます。

 

人によっては、「プラスチックは生き物」と表現されることもあり、少しの気温、湿度等の変化、加工後の応力により、

寸法が動いてしまうことが原因の一つに挙げられます。

 

弊社内複合加工機での旋盤加工時は、ご指定寸法の±0ネライで加工し、素材から切り離した瞬間にはもう±0.05になっていたりします。

その後、ご使用されるお客様までのお届けの最中、到着後のご使用環境によりそれは、更に顕著になっていきます。

 

では、嵌め合いの製品は加工不可能なのかというと、そういうことではありません。

寸法の動きを計算し、試作等を重ね、図面上でベアリングが入るような加工品であれば、穴寸法に対してマイナスにて製作、圧入にて対応しております。

ベアリング以外の嵌め合いが考えられる際は、H7、h7を狙って製作はしますが、H7、h7におさまらない可能性が多分にあります。

たまには、公差内に入っていることもありますが・・・。

弊社ではそういった製作加工で不具合等のクレームに発展したことはありません。

ただ連絡をもらっていないだけかもしれませんが・・・。

 

ですので、これから設計等される方は、その辺の公差について、加工して頂ける現場の方にご相談するのが、間違えの無い製品への第一歩ではないでしょうか。

公差、レンジ(±)で100分の2(0.02)は、やはり厳しいです。

レンジ(±)で100分の5(0.05)は、最低でも欲しいものです。・・・・・と現場責任者が申しておりました(笑)

 

私は、プラスチックの業界に入って未だ日の浅い「ペーペー」です。

今回投稿いたしました内容にも誤り等あるかと思われます。

その際は、是非私までご指摘のご連絡願います。

ブログ内容をサイレント修正しておきます。(笑)

 

それでは皆さん、大変で苦しいクレーム対応等の激務、お互いに頑張っていきましょう。

 

ご縁がありましたら、お会いできることを楽しみに・・・・。

 

 

 

 

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